金めっきとは?特徴・用途・めっきの種類を解説

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金めっきの基本

金めっきと聞くと、装飾用の美しい仕上がりをイメージされる方も多いでしょう。しかし、金めっきは単なる装飾目的だけではなく、優れた導電性や耐食性を活かし、電子部品や工業製品の分野でも広く利用されています。本記事では、金めっきの基本的な特性、用途、そしてめっきの種類や色調変化について、わかりやすく詳しくご紹介します。

金めっきされた部品

金めっきの特徴

金属としての金の性質をそのまま活かした金めっきは、機能性に優れています。以下のような点が主な特長です。

  • 優れた耐食性:化学的に非常に安定しており酸化しないため、過酷な環境下でも性能を維持できる。
  • 導電性が高い:電流を非常によく伝えるため、電子部品や接点材料として適している。
  • 長期安定性:長期間にわたって安定した接触抵抗を維持できるため、電子機器の信頼性向上に貢献する。

金めっきの用途

工業用途

  • 電子部品の接点(コネクタ、スイッチ接点、プリント基板端子)
  • 半導体製造製造プロセス(ボンディング、ハンダ付け性向上)

装飾用途

  • 装飾品(イヤリング、ネックレス、指輪、時計)

金めっきの色調変化

金めっきは単に「金色」一色ではありません。めっき液に含まれる添加元素によって、めっき膜の色調が大きく変わることがあります。これは見た目だけでなく、機能的な性能にも影響します。

主な添加元素と色調変化

  • 銅(Cu)添加:赤みを帯びた金色
  • 銀(Ag)添加:白っぽい淡い金色
  • ニッケル(Ni)添加:黄色みが抑えられた淡い色、膜の硬度向上
  • コバルト(Co)添加:純金に近い色調を保ちつつ、硬度向上

金めっきの種類

  • 軟質金めっき:無光沢でボンディング性に優れており、電子部品や半導体用途に適している。
  • 硬質金めっき:光沢があり耐摩耗性に優れ、接点部品や挿抜部品に適している。

重要ポイント

  • 金めっきは優れた耐食性、導電性、接点信頼性を持ち、幅広い用途で使用される。
  • めっき膜の色調は添加元素によって変化し、機能性にも影響を与える。
  • 金めっき選定では用途・耐久性・電気特性を総合的に考慮することが重要。
  • 添加元素により、膜の硬度や耐摩耗性が調整でき、要求性能に合わせた設計が求められる。

お問合せ

[株式会社 友電舎]
〒554-0052 大阪府大阪市此花区常吉2丁目4-8
TEL:06-6465-1663 FAX:06-6468-5600

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